こんにちは、うみです。
精神科外来で診察を待っている時、印象深い人と遭遇することがあります。
このときは、呼ばれたのが予約時間の1時間後だったので、1時間待合室で人間観察をしていた計算になります。
今回はそこで遭遇した女性のお話。
特に結論はないです。
その方について、良い悪いなどの判断もしません。
*個人を特定できないように、話の一部を変えています。
待合室で出会った女性のはなし
今回たまたま同じ時間に居合わせた、40代くらいの女性。
なにやら電話をかけています。
声はまあまあ大きめで、話の内容は、席の近かったわたしに限らず、部屋全体に聞こえてたと思います。
「ルールを守らず、指定駐輪場以外の場所に自転車を停める人がいる」という内容。
電話相手は、警察のようでした。
「みんなルールを守っているのに、ずるくないですか?」
「指定されている場所に止めるべきだと思います」
「ひどいと思いませんか?」
など、ルールを守らない人に対する言葉が多く、
どちらかというと怒り・不満気味の語調です。
その後しばらく話していましたが、何を言われたのか徐々に収束して終電。
また別の相手に電話をかけ始めます。
「駐輪場の件で、警察から役所に電話をかけてと言われました」
とのこと。
(警察で管轄が違うから行政に電話してほしいと回された様子)
今度の電話相手は役所のようで、同じように
「ルールを守らず、指定駐輪場以外の場所に自転車を停める人がいる」
「みんなルールを守っているのに、ずるくないですか?」
「指定されている場所に止めるべきだと思います」
と話しています。
ここまで聞いていて(聞こえてしまって)気づいたのは、
どうやら彼女本人は被害を受けておらず、家の近所でそのような状況が発生しているらしいこと。
その後もしばらく話をしていて、相手がどんな対応をしたのかは聞こえませんでしたが、
何度か「はい」と相槌を打って終話していました。
そして診察室から呼ばれた彼女。
診察室に入っていきます。
精神科の診察室のドアって、薄くはないですよね。
これまで通院していて、前の人の話が聞こえたことはないのですが、
なかなか声の大きい彼女の話は、待合室でも聞き取れるほどの大きさです。
「ルールを守らず、指定駐輪場以外の場所に自転車を停める人がいて」
「警察に電話したらxxと言われて」
「役所に電話したんです、そしたらxxと言われて」
「ひどいと思いませんか??」
などと、しばらく話していましたが、
先生の応対(こちらは通常の声のトーンなので、ほぼ聞こえず)が入り、
だんだんと声量も落ちて、声も聞こえなくなりました。
診察室を出るときは、
「ありがとうございましたー」
と大きめの声で一言。
(多分、彼女の標準の声量レベルが大きめなんだと思う)
帰っていきました。
まとめ
これだけです。
これだけなんですが、今も思い出します。
なかなかパワフルな方でした。
もしかすると、躁状態だったのかもしれません。
そして、「彼女も人生生きづらいのではなかろうか」と思ってしまうんです。
社会にはルールがある。
でも社会には、ルールを守らない人は必ずいる。
そして彼女は、守られていないルールが気になってしまう。
診察室を出た後の彼女が、どんな行動を起こしたのかは分かりません。
でも、彼女もわたしと違う理由で、生きづらさを抱えているんだなぁと思いました。
みなさん、
自転車は決められた場所に停めましょう😂
この記事を読んでくださったあなたの今日が、
もし今が夜だったとしたら、あなたの明日が、
素敵な1日になりますように♥️
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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